20代ではコックさんをやっていたが、狭い職場で毎日同じ人間と話していることに飽きてしまった…むしろ苦痛に感じるようになってしまいました。お客さんの喜ぶ顔は見れますが、自分のオリジナルレシピの料理ではないため楽しくなかったです。その中でも自分がまかない担当になる日は創作意欲がとてもわいて料理を作る時間だけがものすごく楽しく感じていました。そんな毎日を過ごしていて「違う世界を見てみたい！」と転職を決意しました。

転職するといっても当時はネットなどなく仕事を探す手段がありませんでした。いろんな職種を見てみたい、体験してみたい、実際に話を聞いてみたいという気持ちからガードマンになって大きないろんな現場へ入ってみようと思い、ガードマンになってみました。

現場ではいろんな人がいる中で、いつも1人で来てサッと帰っていく人がいました。その姿がとてもかっこよく見えたので、その人に話しかけて会社を紹介してもらい採用してもらったのが今の仕事の原点です。

運転は好きだし現場へ行ってお客様と会えることが嬉しかったです。体を動かせるし達成感も感じられてとても楽しい仕事でした。ですが、入って間もなく会社が倒産してしまいました…。

残ったメンバーで会社を立ち上げてみたものの、先輩たちは経営知識もリーダーシップも乏しくうまくいきませんでした。更に自分は一番年下なので意見を言うことすらもできなかったのです。仮にやりたいビジネスを社長に提案しても、自分のビジョンを伝えるのは難しいし、それなら自分でやった方が早いと思い企業を考えました。

人に提案するより、たぶん自分でやった方ができるなという自信がありました。いろんな経営者、社長さんを探してみても自分のことばかり考えている人だらけだったので、理想の社長を探すのではなく、自分が理想の社長になろうと思ったのです。探しても見つからないんだから自分で「理想の社長」をやるしかない！

理想の社長は、自分の利益だけ考えるのではなく、社員にちゃんとフィードバックできる社長。社員にいいことがないと楽しくないし、楽しく働けないのはよくないと思う。朝から夜まで苦しい仕事を続けて毎日嫌な気持ちに包まれて、家に帰るのは寝るためだけ…そんな生活を送ってほしくないです。

社員のやりたいことをみんなで追及しみんなで実現したい、そして安心して生活できるよう社会に良いサービスを提供したいと思っています。